技術会議紹介
ガス燃料エンジン部門委員会


1. 活動目的
近年,温室効果ガス低減の観点やシュールガスの台頭から天然ガス等のガス燃料の有効利用が重要になってきている。したがって、自動車用エンジンにおいてもガス燃料の普及拡大が予測される.本会では,ガス燃料(天然ガス,水素,LPG,DMEなど)を自動車用エンジンに適応する際に,各種ガス燃料の特徴を生かした利用形態を模索し、ガス燃料エンジンの高効率化の要件と有用性・可能性を明らかにすることを目的とする。また,これらの研究・開発及び普及活動に携わる技術者の情報交換の場として本会を活用していただきたいと考えている.
2. 委員会メンバー
委員長草鹿仁(早稲田大学)
幹事桜井輝浩(一般社団法人ガス協会)、谷口聡(トヨタ)、菊池勉(日産)
委員大学・官庁等7名、企業・民間団体等23名、オブザーバ等7名 合計33名
3. 2017年度の活動計画
春季大会におけるオーガナイズド・セッションの企画、委員会、見学会を実施する.様々な業界からの人々を集い,自動車技術会に興味をもって入会していただくとともに,本会会員からは本会活動へ多数参加することを促進する.さらに,ガス燃料エンジンへの関心を高め、ガス燃料自動車の普及促進や直面する課題解決の方向性を模索する.
4. 活動報告
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
【全体評価】
計画に従い,3回の委員会(内1回見学会)と春季大会のOSの主催,およびシンポジウムを開催した.本年度第1回委員会では,天然ガスエンジンの高効率化,水素ステーションにおける社会実証実験および水素エンジンシステムについての講演,第3回委員会では,バイオガスエンジン,ガス噴流の点火安定性と制御およびLPGバイフュエル車の開発に関する講演を行った.また,第2回委員会では見学会を実施し,大型天然ガスエンジンへの改造等を行う工場を見学した.春季大会OSではフリーピストンエンジン,直噴ガスエンジン,模擬バイオガスによるデュアルフュエルエンジン,ガソリン・DME混合燃料のHCCIエンジンおよびDME・軽油直噴圧縮点火エンジンに関する講演が行われ,活発な討論が行われた.シンポジウムでは,日本を取り巻く天然ガス情勢,非在来型天然ガス資源の概要など上流部門の話題から最新の天然ガスエンジン研究の話題,燃料規格や今後の普及に向けて必要となる規制緩和等幅広い話題について9件の講演があり,活発な討議も行われた.以上の活動を通じて所期の目標を達成した.
種別日時内容
シンポジウム 10/8 自動車用燃料として、いま、天然ガスが熱い! 
オーガナイズドセッション 5/22~5/24 ガス燃料エンジン