技術会議紹介
二輪車の運動特性部門委員会


1. 活動目的
二輪車の安全性の向上は,その構造・特性のためにアクティブセイフティ技術により達成される部分が大きい.その根底を担う二輪車の運動特性に関する研究は,一般に四輪車よりも運動自由度や車両諸元が多くなることから,理論的な解析が思うように進んでいない.本委員会は,二輪車・自転車・PMV(パーソナルモビリティヴィークル)に関する研究開発等に携わる技術者・研究者同士の技術交流と情報交換とを目的とし,もって二輪車等の安全性の向上を図り,健全なモビリティ社会の発展に寄与する.
2. 委員会メンバー
委員長酒井英樹(近畿大学)
幹事宇津山祥吾(スズキ)、平澤順治(茨城工専)、竹原昭一郎(上智大)
委員大学・官庁等18名、企業・民間団体等14名、オブザーバ等7名 合計37名
3. 2017年度の活動計画
2017年度は従来の先端研究・開発トピックスによる技術交流に加え,引き続き二輪車の車両運動特性に関わるWG活動を推進し,二輪車用タイヤ特性を協同で計測し,その計測データの公開を通じて広く二輪車研究に貢献したい.
4. 活動報告
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
【全体評価】
本委員会は自動車技術会の中で唯一,二輪車を研究対象とする委員会であり,この特性を踏まえつつ二輪車等の安全性向上を目的に様々な取組を行ない,年度計画に基づき一定の成果を挙げ委員会の目的を達したものと評価する.二輪車の安全性の向上は,その構造・特性のためにアクティブセイフティ技術により達成される部分が大きい.その根底を担う二輪車の運動特性の研究は,四輪車よりも運動自由度や車両諸元が多くなることから,理論的な解析に関して現在でも様々な課題が残されている.本委員会は二輪車・自転車・PMV(パーソナルモビリティヴィークル)に関する研究開発等に携わる研究者同士の技術交流と情報交換の場を提供し,もって二輪車等の安全性の向上を図り,健全なモビリティ社会の発展に寄与することを目標に活動した.2013年度は定例委員会・見学会における先端研究・開発トピックスによる委員間の技術交流・情報交換に加え,春季大会でOSを企画し学会員へのフィードバックを図った.特筆すべきは二輪車に関する国際会議である「BMD2013」を日本で開催するにあたり,本委員会を中心に実行委員を組織し大会を無事成功させることが出来た.また,2011年度から継続のテーマとなる『二輪車の車両運動特性表現のガイドライン作成に関する取り組み』に関わるWG活動を推進し,走行実験を実施,貴重な走行データを蓄積することができた.
種別日時内容
オーガナイズドセッション 5/22~5/24 二輪車の運動・制御・安全
研究調査事業 - 二輪車の車両運動特性表現のガイドライン作成に関する取り組み