技術会議紹介
ワイヤレス給電システム技術部門委員会


1. 活動目的
電気自動車への「ワイヤレス給電システム」は,電気駆動にもとづく将来のクルマ社会を支える重要なインフラ技術になると予想され,企業,大学,研究機関において,盛んに研究開発が進められている。
本技術部門委員会では,「ワイヤレス給電システム」に関係する人々をできるだけ広く集め,忌憚のない情報交換と,未来を見据えた議論を行い,国益に寄与するための技術サロンとして活動したい。併せて,自動車技術会の本部門委員会が「ワイヤレス給電システム」の第一の受け皿である,という状況を作ることも目的とする。2016年度に委員長が交替し、開催時期、話題提供の方法等の見直しを進めた。、本年も一層の活性化を図る。
2. 委員会メンバー
委員長伊東淳一(長岡技術科学大学)
幹事居村岳広(東京大学)、日下佳祐(長岡技術科学大学)、高橋俊輔(早稲田大学)、堀 洋一(東京大学)、横井行雄(拓殖大学)
委員大学・官庁等15名、企業・民間団体等13名、オブザーバ等7名 合計58名
3. 2017年度の活動計画
1)委員会開催; 6回(4,6,8,10,12,1月)予定
 話題提供 17件実施予定(各回3件を基本とする)
2)見学会 2017年10月に実施予定(委員会と併催 開催場所 未定)
3)春季大会OSは、企画予定(2セッション10件)
4)春季大会フォーラムを企画開催予定
5)講習会;独自開催は行わないが、電気動力技術部門委員会主催の講習会に協力し2018年1月実施予定
6)電子情報通信学会の無線電力伝送専門員会と協賛開催を行う予定(6月)
4. 活動報告
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
【全体評価】
ワイヤレス給電技術は、EV/PHEVの国際的な産業化の動きを見据えた実証実験、制度見直しの動きが急速に進展している。総務省が2013年6月に設置したワイヤレス電力伝送作業班の答申が出され、EVのワイヤレス充電についても、2015年7月に技術的条件が公表され、型式指定の為の簡易な制度が定まった。またワイヤレス給電に関する国内ならびに国際標準化の動きも引き続き活発に進められてきている。さらに走行中給電の実現に向けた検討の動きが、活発化してきた。
本技術部門委員会は,昨年に引き続き「ワイヤレス給電システム」に関係する専門家の忌憚のない情報交換と,未来を見据えた議論を行い国益に寄与するための技術サロンとして活動してきた。 本年度の活動は所期の目的を十分に達成し、日本におけるワイヤレス給電の産業化、とりわけEV/PHEVへの本格的な適用に向かうための重要な受け皿となっている。
なお委員会の委員出席率は2月までで平均16名(53.3%)となった。オブザーバ参加を含めると毎回35名強の出席があり、関心が非常に高い。本年度は通信学会との共催の研究会を実施するなど、委員会外での活動の幅が広がっている。
種別日時内容
講習会 1/29 (開催協力)電動車両技術の基礎から最新動向 ─JSAE が考える電動車両技術の近未来─
オーガナイズドセッション 5/20 EVへのワイヤレス充電
フォーラム 5/20 EV向けワイヤレス充電の最新動向 −標準化動向と走行中給電への期待−