技術会議紹介
交通事故自動通報による救急医療改革推進に関する委員会


1. 活動目的
 交通事故自動通報の自動車アセスメント事業化は、本年度からスタートし第三年度の2018年において評価を開始するとのロードマップに則ってその活動がスタートした。
交通事故自動通報の自動車アセスメント事業化は世界でも初めての試みで、これを順調に進めるためには工学や医学などの専門家を糾合し事業化をサポートする組織が自動車技術会に必要であると考える。
そのために、交通事故傷害予測と自動通報に関する検討委員会では、これまでの活動の延長線上にあるがオール日本の体制で交通事故自動通報システムの普及を図り救急医療革命を目指す新たな「交通事故自動通報による救急医療改革推進に関する委員会」を立ち上げる必要があると考え、表記委員会の設置申請をする次第である。
2. 委員会メンバー
委員長宇治橋貞幸(日本文理大学)
幹事副委員長 西本哲也(日本大学)、幹事 北岡哲子(日本文理大学)、島岡信次(マークラインズ)、宮崎祐介(東京工業大学大学院)
委員大学・官庁等9名、企業・民間団体等17名、オブザーバ等3名 合計29名
3. 2017年度の活動計画
申請の委員会は、工学や医学の分野の専門家を主体とし、交通事故の通報による救急医療革命を目指すために国土交通省などの省庁、自動車業界あるいは医学系の学会などと緊密に連携し、自動車アセスメント事業化の実現をサポートすることにより交通事故自動通報システムの普及を図り、併せて傷害予測情報などを付加した先進交通事故自動通報への発展に備えた研究開発も行う。
これにより、2018年度末までに交通事故自動通報システムが自動車アセスメント事業により本格的に評価されることを実現し、『日本における全ての自動車メーカがACNシステムを搭載する体制が整うように、必要な学術的なサポートと啓蒙活動』を行う。また同時に、傷害予測手法の更なる精度向上を図るとともに日本製の傷害予測アルゴリズムとして認定し、既存の救命救急システムD-Call Net などと連携して実用化を図り、ACNからAACNへの進展を促す。
・フォーラムを開催
・OSを企画
・国内外における交通事故自動通報システムとその内容について詳細に調べ、日本における交通事故自動通報システムの在り方について纏める。
・会誌「自動車技術」の特集号の企画を提案・実現
・国内における様々な交通事故自動通報システムとその類似システムについて整理分離し、ランク分けの必要性について考え方を取り纏めるとともにランク分けの方法について提案
・AACNへの展開に必要な傷害予測についても不断の精度向上を図り、日本版アルゴリズムとして公表し、公式に認定するための方法などについて検討
4. 活動報告