技術会議紹介
蓄電システム技術部門委員会


1. 活動目的
電動車両の普及を支えるキーテクノロジーは,高性能2次電池をはじめとするエネルギーストレージデバイスとそれを利用するためのシステムを組み合わせたエネルギーストレージシステムであり,蓄電システム技術とはこれらに関連した技術全般を指している。本委員会は第一期委員会の2年間の活動を経たのち,引き続き,エネルギーストレージデバイス,電力変換回路,搭載車両のエネルギーマネジメント,エネルギー供給技術など,蓄電システム技術が包括する幅広い技術要素に関して一元的にかつ自由に議論する場として活動を行ってきた。これらの活動を通し,本委員会は我が国の電動車両市場における世界的な優位性の維持・発展に寄与することを目的とする。
2. 委員会メンバー
委員長近藤圭一郎(千葉大学)
幹事今村大地(日本自動車研究所)、佐久間一浩(東京農工大学)、名取賢二(千葉大学)
委員大学・官庁等8名、企業・民間団体等20名、オブザーバ等7名 合計35名
3. 2017年度の活動計画
基本的にこれまでと同様の活動を行う。具体的には,年数回の蓄電システム技術に関する勉強会を開催し,委員からの話題提供と議論,自由討論を行う。また,関連研究分野についての見学会を開催し,応用事例について意見交換し知識を共有する。それらの成果は,国際会議EVTeC2016 & APE Japan 2016などにおいて広く公開する。さらに,可能であれば,他の部門委員会や他の学会との共同の勉強会やシンポジウム等の開催も考える。
4. 活動報告
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
【全体評価】
委員会開催数は計画では6回であったが、台風の影響によりやむを得ず1回が中止となり5回となった。また、その回には東京大学堀・藤本研究室の見学会も兼ねる予定であったので、本年度予定していた見学会も中止となった。見学会については新委員会となる次年度以降に開催予定である。毎回の委員会においては、当初の計画通り2件ずつの話題提供形式による勉強会を行い、活発な議論を行うことで、研究開発の最先端の話題についての知見を深めることができた。また、各委員の協力により、春季大会においては1件のOSを提案し、発表件数9件の2件のセッションを開催した。さらに、電気学会産業応用部門大会においては、電気学会産業応用部門の自動車技術委員会と共同で「移動体エネルギーストレージシステムの技術動向」というシンポジウムを開催した。このように、外部発表にも積極的に取り組むことができ、かつ他団体との連携もできたことは、今後の関連分野のさらなる活性化のためにも大変意義深いと考えることができる。
種別日時内容
オーガナイズドセッション 5/22~5/24 蓄電システム技術とその応用Ⅱ─蓄電媒体とその活用技術の今と明日
蓄電システム技術とその応用Ⅰ─蓄電媒体とその活用技術の今と明日