ロードシミュレーションハンドブック

ロードシミュレーションハンドブック1960年代後半~70年代にかけ,欧米を中心に開発されたロードシミュレータ(4-poster,多軸RIG)は,現在では各自動車メーカが複数台保有し稼働させ 耐久性開発の必須設備となっています。その技術の習得には基礎学習と経験の繰り返しが重要であるにもかかわらず、理論や実務上のノウハウを系統立てて解説した参考書や書籍はほとんどないのが現状です。
疲労信頼性部門委員会の約25年に渡る活動の集大成の一つとして,ロードシミュレーションに携わる各社のエンジニアが中心となり,ロードシミュレーション理論並びに実務ノウハウを一冊のハンドブックに纏めました。
これからロードシミュレーションに取組むエンジニアはもちろん、既に従事しているエンジニアにとっても大いに実務に活用していただける書です。

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【目 次】

第1章  ロードシミュレーションの概要と疲労信頼性評価への適用

  • ●  1. 1 ロードシミュレーションの概要
  • ●  1. 2 車両開発におけるロードシミュレータの主な用途
    • 1. 2. 1 疲労信頼性評価
    • 1. 2. 2 乗り心地評価
    • 1. 2. 3 騒音・異音評価
  • ● 1. 3 ロードシミュレーションの疲労信頼性評価への適用
    • 1. 3. 1 車両に加わる負荷
    • 1. 3. 2 ロードシミュレータの位置づけ
    • 1. 3. 3 ロードシミュレータの種類
    • 1. 3. 4 ロードシミュレータの使い方

第2章  ロードシミュレーションの基礎理論

  • ●  2. 1 運動を理解する
    • 2. 1. 1 減衰のない線形1 自由度系の自由振動
    • 2. 1. 2 減衰のある線形1 自由度系の自由振動
    • 2. 1. 3 減衰のある線形1 自由度系の強制振動
    • 2. 1. 4 多自由度系の振動の記述
  • ● 2. 2 運動を再現する
    • 2. 2. 1 時間領域と周波数領域における入出力の関係
    • 2. 2. 2 周波数応答関数
    • 2. 2. 3 逆周波数応答関数
    • 2. 2. 4 コヒーレンス関数
    • 2. 2. 5 イタレーションおよび収束計算
  • ● 2. 3 再現性を疲労信頼性の観点で考える
  • ● 2. 4 補足:フーリエ変換
    • (時間領域から周波数領域への変換)

第3章  ロードシミュレータによる実働波の再現技術

  • ●  3. 1 実走行応答データの収集
    • 3. 1. 1 耐久路面走行時の車両挙動の推定
    • 3. 1. 2 トランスデューサの種類と特徴
    • 3. 1. 3 トランスデューサの選定および計測位置の決定
    • 3. 1. 4 実走行データの収集
    • 3. 1. 5 実走行データの確認
  • ● 3. 2 目標波形の選定と編集
    • 3. 2. 1 目標波形の選定方法
    • 3. 2. 2 目標波形の編集
  • ● 3. 3 周波数応答関数の測定,解析
    • 3. 3. 1 供試体のセッティング
    • 3. 3. 2 加振機の油圧チューニング
    • 3. 3. 3 加振ランダム信号の決定
    • 3. 3. 4 周波数応答関数の測定と良否判断
    • 3. 3. 5 逆周波数応答関数の計算と安定度の確認
  • ● 3. 4 イタレーション
    • 3. 4. 1 イタレーションの必要性(1 輪1 軸合わせ込み)
    • 3. 4. 2 イタレーションの必要性(2 輪1 軸合わせ込み)
    • 3. 4. 3 イタレーションの実施
    • 3. 4. 4 イタレーションがうまくいかないとき
    • 3. 4. 5 制御チャンネル以外の確認(耐久試験評価部位)
  • ● 3. 5 耐久試験
    • 3. 5. 1 点検タイミングと点検方法
    • 3. 5. 2 消耗部品への対応
    • 3. 5. 3 耐久モニタリング

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