技術会議紹介
トラフィックセイフティ部門委員会


1. 活動目的
近年,日本の交通事故死者数の削減ペースに鈍化がみられる中,交通事故死傷者数を削減するためには,これまで以上に,各対象事故への効果的な安全対策が必要となっている.特に,少子高齢化時代への突入,ならびにHEV,EV,介入制御型の予防安全技術の普及,小型モビリティーの開発,自動運転実用化に向けた開発など,これらを踏まえた交通社会システムの変化への対応も必至である.そのため,新たな現状分析と対策検討が必要と考え,本委員会では,これら社会情勢や技術開発の変化を踏まえた効果的な交通安全の取り組みを模索することとする.
2. 委員会メンバー
委員長桜井実(日本自動車研究所)
幹事國行浩史(日産自動車)、高野望(トヨタ自動車)、山下浩之(本田技術研究所)
委員大学・官庁等5名、企業・民間団体等21名、オブザーバ等7名 合計26名
3. 2017年度の活動計画
1) 社会情勢の変化に伴う事故発生状況の把握や将来展望,2) 各対象事故に対する事故予防・被害軽減の問題点・課題の抽出,3)各方面における安全対策策定に係わる情報交換などを検討課題として,部門委員会活動を展開する.定期的な部門委員会開催の他,2017年春季大会において,オーガナイズドセッションの開催を計画 している.
4. 活動報告
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
【全体評価】
事故分析結果に基づき,さらなる事故死者数削減に向けた重要な課題として,歩行者および自転車・小型モビリティーの安全に重点を置いて議論した.歩行者事故におけるドライバ行動,自動車技術による事故回避,自転車の利用性と安全対策など,実用につながる情報を交換することができた.また,社会的問題化している過労やアルコール影響下の運転について,専門家との議論により,事故削減には,安全管理の視点が重要であることが認識された.当委員会がめざす統合安全の立場から,今後の活動にこの視点を加えていく.
種別日時内容
オーガナイズドセッション 5/23~5/25 Advanced Biomechanical Technologies
Human Kinematics and Biomechanical Responses
Integrated Safety
事故調査・分析と対策Ⅰ
事故調査・分析と対策Ⅱ
衝突安全 - 衝突安全性に関する試験評価法および評価-
衝突安全 -ダミー・試験評価法-
バイオメカニクス-人体モデルなどを活用した傷害予測-
衝突安全 -傷害低減技術-