自動車空調は、近年、乗員の温熱快適性のみならず健康、地球環境に配慮した省エネ・低炭素技術で実現することが求められている。他方、走行動力の本格的な電動化・ハイブリッド化に対して空調エネルギーが車両走行機能に大きく影響する事が、電動車・ハイブリッド車の普及に際して課題とされている。この様な取り巻く環境に対して自動車空調は、さまざまな技術分野の協調が必要不可欠であり、当委員会では各社共通技術である下述のテーマについて共同研究・調査を実施し、最新情報の共有化・検討を行い、我が国の自動車空調技術の先進性を高める。
委員長 | 尾関義一(旭硝子) |
幹事 | 石丸園子(東洋紡)、岩井幸一郎(豊田中研)、片岡拓也(デンソー)、野山英人(三菱重工)、原慎一(ヴァレオジャパン) |
委員 | 大学・官庁等5名、企業・民間団体等24名、オブザーバ等7名 合計39名 |
①車両空調の省エネ技術の調査探索:調査・話題提供・研究調査事業
②車室内温熱環境評価指標検討:調査・話題提供
③空気質向上技術調査:調査・話題提供
④車室内標準モデルを対象とした基礎検討(車室内環境計測、計算バーチャル技術精度UP):調査・話題提供・研究調査事業
【全体評価】
春季大会OS企画運営、見学会含む委員会開催及び、シンポジウム企画運営と年初に計画した事業内容を遂行することが出来た。特に今期のスローガン「全員参加型委員会」の観点から、委員会では任期中1人1件の話題提供を引き続き試み、話題提供数では計画以上の実績を挙げることが出来た。またシンポジウムでは双方向コミュニケーション、新たにパネルディスカッション形式を取り入れ、若手参加者増員に繋がった。公開委員会では共通の話題を取り上げ、ベンダー開発者から分かり易く解説いただくなど、公開委員会の目的に資する成果を上げた。さらに2017年には委員会発足20周年を迎えるため、最新の空調関連技術を集めた「空調レビュー誌」アップデート版発行を予定しており、これに向けたスタートを切ることができた。一方研究調査事業では、伝熱部門委員会殿との合同テーマを設定し、委員会の垣根を越えた活動を試みることも出来た。
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種別 | 日時 | 内容 |
シンポジウム |
11/20 |
快適・省エネをめざす車室内空調の最新技術
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オーガナイズドセッション |
5/21 |
くるまの未来を支える熱流体技術 Ⅳ −空調技術−
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公開委員会 |
10/2 |
車両前部の熱交換器流入風の1Dシミュレーションによる解析
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研究調査事業 |
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車両換気負荷低減に拠る車室内省エネ気流解析
EVの電費改善・温感向上のための乗員空調検討
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