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第74回 自動車技術会賞 資料7 - 論文賞

授賞理由

コロナ禍における抗菌ニーズの高まりを受け、可視光型光触媒の一つである銅担持・窒素ドープ型酸化チタン（以下、本光触媒）の車室内への適用可能性を先駆的に検討した。適用要件の一つに効果の即効性があるが、数時間単位での効果判定が一般的であり、評価法に課題があった。そこで小スケールかつ短時間評価に適した系を構築し、車室内で多用される樹脂材において、本光触媒が5-60分で抗菌性を発揮することを明らかにした。また作用メカニズムとして、本光触媒が強力な酸化・殺菌力を有するヒドロキシルラジカルを継続的に発生すること、生きたままの菌体を可視化し、菌体に物理的損傷を与えることを示した。本論文は本光触媒の抗菌作用を、分野横断的に統合解析した初めての成果であり、車室内衛生環境の向上に大きく貢献することが期待される点で、高く評価される。

摘要

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