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第74回 自動車技術会賞 資料15 - 技術開発賞

授賞理由

車両の運動制御は、一般的に加速度や旋回速度といった物理特性を主たる目的変数としているが、本制御技術は、運転し易い、快適な乗り心地である、といった人間の感じ方に焦点をあてて制御をしている。運転のし易さを狙ったシーンでは、旋回中に発生するヨーモーメントを、前後駆動力配分を制御することで、ドライバーの修正操舵量を大幅に低減させることを実現した。快適な乗り心地を狙ったシーンでは、機械的なサスペンションの可変機構を用いることなく、躍度（加速度の変化率）とピッチ角を独立して、高応答/高精度に制御し、加速感を損なわない快適な加減速を実現した。本技術は、電動四輪駆動のポテンシャルを引き出し、限定されたシーンだけではなく、日常生活における運転・走行シーンにおいても価値を享受できる技術であり、高く評価される。

摘要

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