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高強度鋼の水素脆化における潜伏期から破壊に至るまでの水素と格子欠陥の挙動解析

Behavior of Hydrogen and Lattice Defects from Incubation Period to Fracture in Hydrogen Embrittlement of High-Strength Steels

書誌事項

著者1) 高井 健一, 2) 杉山 優理, 3) 齋藤 圭
著者(英)1) Kenichi Takai, 2) Yuri Sugiyama, 3) Kei Saito
勤務先1) 上智大学, 2) 上智大学大学院, 3) 上智大学大学院
勤務先(英)1) Sophia University, 2) Sophia University, 3) Sophia University
抄録高強度鋼の水素脆化破壊に至る潜伏期、き裂発生、き裂進展の過程における水素と格子欠陥の挙動について解析した。潜伏期において、原子空孔の形成が水素によって助長された。また、き裂発生において原子空孔と転位密度が上昇した。き裂進展においては、粒界破壊の場合、格子欠陥の形成は認められなかった。
抄録(英)The behavior of hydrogen and lattice defects was analyzed during hydrogen embrittlement fracture in the incubation regime, crack initiation and crack propagation of high-strength steels. In the incubation regime, vacancies were enhanced by the presence of hydrogen. In the crack initiation, vacancy and dislocation densities increased by the presence of hydrogen. In the crack propagation in the case of intergranular fracture, vacancy and dislocation densities did not increase by the presence of hydrogen.

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