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自動車用運転自動化システムのレベル分類及び定義(SAE J3016:2021 日本語参考訳)

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適用範囲このテクニカルペーパは,自動車の動的運転タスク(DDT)の一部又は全てを持続的に実行する運転自動化システムについて記載する。ここでは運転自動化を 6 つのレベルに分類し,詳細な定義を提供する。これら 6 つのレベルは,自動車(以下,車両と記すこともある)及び自動車の路上における作動に基づき, 運転自動化なし(レベル 0)から完全運転自動化(レベル 5)にわたる:
レベル 0:運転自動化なし
レベル 1:運転支援
レベル 2:部分的運転自動化
レベル 3:条件付き運転自動化
レベル 4:高度運転自動化
レベル 5:完全運転自動化
これらのレベル定義,並びに補足用に追加された用語及びそれらの定義は,自動車に備わる運転自動化機能の全ての範囲について,機能的に一貫性があり理路整然とした形で説明するために使用できる。“路上”とは,公に立ち入りができる道路等(駐車場及び一般の立入が許されている民間の敷地を含めて)を意味し,サイクリスト,及び歩行者,運転自動化機能の有無にかかわらず車両の利用者を含む全ての道路利用者に広く提供されている。
運転自動化システムのレベルは,自動化システムが備わった車両の路上での操作においてある特定の状況で作動する運転自動化機能に適用される。したがって,ある車両が,異なるレベルで作動する複数の運転自動化機能を提供できる運転自動化システムを備えていても,運転自動化のレベルは,ある特定の状況のときに作動した機能によって決定づけられる。
このテクニカルペーパではまた,運転における 3 つの動作主体:(人間の)運転者,運転自動化システム,及びその他の車両システム及び構成要素に言及する。このモデルにおいては,その他の車両システム及び構成要素(一般的にはその車両そのもの)は,運転自動化システムを含まない。しかしながら,実際には,運転自動化システムは,演算処理モジュール,動作プログラムなど,ハードウェア及びソフトウェアの構成要素をその他の車両システムと共有している場合がある。
運転自動化レベルは,DDT 及び/又は DDT のフォールバックを実行するときの 3 つの動作主体のそれぞれの固有の役割を参照することによって定義される。ここでの“役割”とは,該当する運転自動化システムの設計に基づいて,ある動作主体に期待される役割を意味し,必ずしも,ある動作主体の実行を意味するわけではない。例えば,レベル 1 の車間距離制御システム(ACC)が作動中,道路の監視をしない運転者は,監視を怠っている間でさえ,依然として運転者としての役割がある。
横滑り防止装置(ESC),自動緊急ブレーキ装置(AEB)などの予防安全システム及び車線維持支援装置(LKA)などの運転者支援システムは,本書の運転自動化のレベル分類範囲から除外される。なぜならば, これらは DDT の一部又は全てを持続的に実行してはおらず,むしろ潜在的に危険な状況において瞬間的な介入を提供するものだからである。予防安全システムの動作は瞬間的であることから,それらの介入によって,DDT の一部又は全ての実行中において,運転者の役割が変更されたり取り除かれたりするわけではない。したがって,これらは自動化機能を実施しているが,運転自動化とはみなされない。加えて,運転環境において危険について運転者に警報又は警告通知を行うシステムも,運転自動化のレベル分類の範囲から除外される。こういったシステムは DDT の一部又は全てを実施しておらず,DDT 実施における運転者の役割も変わらないからである(8.13 参照)。
ただし,介入式の予防安全システムを含む衝突回避機能は,あらゆるレベルの運転自動化システム搭載車両にも含まれている場合があることを特記する。全ての DDT を実行する自動運転システム(ADS)(すなわち,レベル 3~レベル 5)を装着する車両にとって,衝突軽減と回避能力は ADS の機能の一部である(8.13 参照)。

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