共生社会─東京2020レガシー─
Inclusive Society-Tokyo 2020 legacy-

近年、国際オリンピック・パラリンピック委員会が最も力を入れているテーマの一つにレガシーがあります。2020年の東京大会では特にパラリンピックの開催を契機として共生社会(インクルーシブ・ソサエティ)の実現を目指すと明言されており、超高齢社会を迎える日本においては大変重要な課題となっています。モビリティは、この大変貌が予測される共生社会の実現にどのように貢献し得るのか? オールジャパンで考えていくベき大きなテーマであります。サエティとモビリティの観点から東京2020レガシーを展望します。

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スマートシティ/スーパーシティの現状と展望

スマートシティは、先進的技術の活用により、都市や地域の課題の解決を図る取組であり、Society 5.0の先行的な実現の場である。日本政府は、各府省の事業連携や分野間のデータ連携、官民連携等を推進している。これによりスマートシティの実現と全国展開を図るとともに、理念やノウハウ・技術を海外と共有し、世界の都市課題の解決に貢献していく。

地域公共交通のイノベーションに向けて

地方部を中心に人口減少が本格化局面を迎えつつある我が国において、バスなどの公共交通の路線廃止の拡大や運転士不足の深刻化により、今後ますます多くの地域で生活の足の確保が困難になる事態が懸念されている。国土交通省では、自らの運転のみに頼ることなく生活できる社会の実現を目指し、地域が中心となって公共交通をはじめ地域の輸送資源を総動員して生活の足を確保する枠組みの充実などを内容とする法改正に取り組もうとしている。

地域包括ケアの先に目指すもの:テクノロジーを活用したコンパクトなまちづくり

日本では、世界に先駆けて超高齢社会を迎えつつある。高齢者数がピークを迎える2040年に向けて、誰もが、できる限り元気に、弱っても安心できる地域社会を形成するため、地域包括ケア政策を推進している。次の段階では、テクノロジーを活用したコンパクトなまちづくりが必要となる。

東京臨海部における自動運転の実証実験

一般社団法人日本自動車工業会は、2020年7月に過去最大規模の自動運転の実証実験の公開および試乗デモプログラムを実施するが、本プログラムは、SIP第2期が2019年10月より実施中の東京臨海部実証実験の成果の公開を兼ねている。本稿では、実証実験が企画されるに至った経緯・ねらい及びその内容について解説する。

地域交通が抱える問題と今後の方向

自動車等が原因で公共交通が衰退する中山間地域のモビリティの問題を対象とする。その背景にある、自動車の増加、人口減少、高齢者の増加と心身機能の低下などの実態が、住民のモビリティに確保の影響を明らかにする。さらに、今までの交通対策の経緯を踏まえ、今後の公共交通は何をすべきかの具体的課題を明らかにする。

JPN TAXI( ジャパンタクシー)が目指すもの

トヨタ自動車が2017年末より販売を始めた「JPN TAXI」は、これからの日本における社会変化を踏まえ、最も身近な公共交通であるタクシーがどうあるべきかを考えて開発されたタクシー専用車である。本校では、「JPN TAXI」の目指す社会と、その為に織り込まれた技術、そして対応すべき課題について紹介する。

国産ハイブリッド連節バスの紹介

昨今の高齢化等によるバス・ドライバー不足、オリンピックなどに代表されるビッグイベントの増加等により、大量輸送を効率的に行う事の出来る連節バスを求める声が高まっている。今回、いすゞ自動車と日野自動車は協力し、新しい都市交通に相応しいハイブリッドバスを開発した。そのコンセプトと商品の概要をご紹介する。

スローモビリティへの期待と課題

昨今、Low Speed Mobilityを日常生活の中で利活用する試みが、国のサポートを受けて盛んに行なわれている。社会課題解決を目指したコンセプト、シンプルな車両構造と実績のある技術で構成された車両の概要、各地で展開されている実証実験の状況、今後に向けた課題とヒント等を整理する。

生活支援ロボット技術

本稿では、生活支援ロボット技術の紹介を行う。生活支援を行うロボットと装着型ロボットは東京2020オリンピック・パラリンピックで使用される予定である。それぞれの使用者に最適なアシスト機器を選択するための基盤とて、WHO ICFを紹介する。

社会と共生する自動運転技術

社会課題に対する解決策として期待される自動運転について、その定義、実用化へのアプローチ、そして主要構成技術の現状と展望について具体的な開発事例を踏まえて解説する。更に、自動運転が今後社会と共生するための課題として、安全性の検証プロセスと、周囲の交通参加者とわかりあえる様な協調行動について述べる。

モビリティにおける遠隔監視・制御技術

本稿では、モビリティに対する遠隔監視・制御技術ついて、まず、構成する要素技術、その要件や動向などを紹介する。また、インクルーシブ・ソサイエティにおけるモビリティとしても期待されている自動運転車両に対して、移動サービスの実現携帯の一つである遠隔型自動運転システムについて、筆者らの取り組みなどを紹介する。

輪島のWA-MOと輪島KABULET の取組み
─ごちゃまぜのまちづくりを目指して

地域の活性化は、人々が町中へ出かけることであるが現状は遠ざかるばかり。それは何故か。その対策の研究により人と環境に優しい電動カートを導入。電動カート愛称WA-MOが次世代交通システムとして路線バスのように町中を走行。一部自動走行化も実現。移動手段を超えた大きな可能性を持つことの認識・定着化に取り組んでいる。

中山間地域と共生する山里向け超小型EV(里モビ)の活用とその効用

豊田市旭・足助各地区は高齢化率が高い中山間地域であり、豊かな自然環境と優しい心根の人間関係に恵まれた土地である。中山間地域の特性上、そこで生活する人々は「移動して用事を済ませる」ことに多くの時間を費やすことを余儀なくされる。特に、高齢者にとって、どのように「移動」するのかは大きな課題である。本報では地域密着型サークル活動を通じ、超小型EVの用途と効用を紹介する。超小型EVは、小回りが利き単に便利だけでなく、近くで用事を済ませる際に他者との交流が活発になるなど多面的な効用がみられた。

上士幌町MaaSプロジェクト
─スマートモビリティチャレンジ・経済産業省採択地域として

上士幌町では、広大な農村部を抱える過疎地として持続可能なまちづくりを目指し、コンパクトシティや公共交通の再編を進めている。その中で、自動運転やパーソナルモビリティなどの新たなモビリティや、それらを統合してユーザに最適な移動を提案するMaaSの導入を進めており、本文ではその取組みや将来構想について紹介する。

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