<技術の窓>地域・社会へ貢献する企業であり続けるために
─カラワン工場第2ライン立ち上げに向けた現地人材の育成─
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>自然風の風況測定結果の分析と変動風中の車両の空力特性に関する数値シミュレーション
自動車技術会・流体技術部門委員会では、これまでに、NEXCOより提供頂いた風速データの分析および変動風を模擬した空力シミュレーションの実施などを行い、シンポジウムで発表を行ってきた。本報では、その概要について報告する。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>次世代サーマルマネジメント技術がモビリティの未来を切り拓く
モビリティ分野を含む各分野で革新的な熱輸送デバイスの開発が求められている.本報告では,著者が開発した「蛇行型低充填ヒートパイプ」の熱輸送性能とモビリティ分野への応用可能性を示す.新型ヒートパイプは高い熱輸送性能を持ち,バッテリー急速充電を含む放熱デバイスに有用であることが示唆された.
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>マイクロ・ナノスケールの熱流体センシングにおける技術開発とその可能性
先進熱マネージメントはモビリティをはじめとした様々な分野で重要性が増しており,新しい熱流体センシング手法の開発は必須である.薄くやわらかなシート型の温度・流速センサーは0.1mm程度で曲面や隙間で計測できる.蛍光異方性を用いることで,他手法では困難な場所での液温イメージングが可能である.
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>基板過熱に対する樹脂ケースの耐力設計手法の開発
ECUケース内の過熱の影響を最小化する為のケースの耐力設計手法を開発しています。ECUの上流ヒューズに合わせた耐力設計を行うために、Step1ではプリント基板が過熱する際にケースに到達するであろう熱エネルギーを各電流値で定量化しました。Step2ではケースを模擬した各樹脂板の基板過熱による変質度合いを確認しました。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>重量車の空力性能を飛躍的に向上させるコンセプト形状の提案
空気抵抗は速度の2乗に比例することから,空気抵抗の低減によって燃費性能の大幅な改善が期待できる.本研究では,長距離トラックの車両全体形状の最適化を行い,走行安定性を確保した上で空気抵抗を大幅に低減させるコンセプト形状を見出した.加えて,このコンセプト形状を採用した場合のトラックの燃費性能の向上効果を検証した.
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>タイヤのトレッドパターン回転と変形を再現した自動車空力シミュレーションと結果の解釈技術の開発
タイヤ形状を詳細に再現した車両のCFDを実施し、風洞試験と比較した。異なるタイヤ2種類におけるΔCD値は良い一致を示し、特徴的な流れ場の傾向もCFDで再現できた。流れ場に対し、機械学習の技術を用いて解釈を試みたところ、着目点の一つにタイヤのサイド部が挙げられる事が分かった。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>抗ウイルスエアコンフィルタ『くるますく』の開発*
近年新型コロナウイルスが私たちの従来の社会活動に影響を与えています。その中で何かお客様に貢献できることはないかと模索し、カーシェアリング事業向けに開発中の物理表面構造技術を見つけました。この技術を応用しコロナ禍で安全な車内空間を実現する抗ウイルスフィルター「くるますく」を短納期で開発・生産しました。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>電気自動車における空調消費電力低減に向けた換気量制御とその効果*
電気自動車は暖房にバッテリー電力を使用するため、冬季の電費が悪化する。その対策として換気量最小化が有効だが、窓曇りのない最小換気量は外気温度や車速などで変わるため、これらの条件と最小換気量の関係が明確でなかった。今回、その関係を明らかにし、換気量最適化により暖房電力を大幅に削減できる可能性を示した。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>次世代モビリティにおける暖房性能・EV航続距離両立技術開発*
─エアカーテン技術の開発─
暖房によるEV航続距離の減少はモビリティの実用性を左右する主要課題である。シャトルバスとして活用されるモビリティにて、乗員乗降のためのドア開閉により生じる急激な換気現象が、快適性およびEV航続距離に大きな影響を及ぼしていることに着目し、これを解決する技術としてエアカーテンシステムの技術開発を実施した。
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>CFDによるソーラーカーの空力開発と世界大会への挑戦*
東海大学ソーラーカーチームでは,長年に渡りソーラーカーの開発を行い,世界大会に挑戦しており,過去には,多くの世界大会で総合優勝を果たしている.空力開発はCFD技術を応用して行っている.本稿では,2023年型ソーラーカーの空力開発の概要について報告する.
<多様なお客様ニーズに対応する熱・流体技術>ミニバン車両を対象とした空力性能サロゲートモデル構築の検討
ミニバン型車両の開発においては、車室空間の確保が優先され、空力性能と背反することが多い。本検討では、意匠開発と空力性能開発の同期化を狙いとして、ミニバンを対象にサロゲートモデルを構築し、短時間での空力性能予測を可能とすると共に、外形意匠と空力性能についての考察を実施したので報告する。
<ホットトピックス>ウレタン接着剤を用いたCFRP接着構造の疲労強度評価
近年,軽量化のためのマルチマテリアル車体構造が拡大している.JSAE疲労信頼性部門委員会CFRP接合WGではCFRPのウレタン接着接合に着目し,ラップシェアと構造試験体を用いて疲労強度の検討を行った.結果,き裂発生や進展など疲労特性の知見を得ると共に疲労強度評価の指標についても考察することができた.
<ホットトピックス>デジタル後写鏡使用時の視認行動の分析
安心感とは何かを明確にした研究は少ない。我々は、認知情報の大部分を占める視覚情報がどのように安心感につながるかを確認するため、ドライビングシミュレータを用いた被験者実験で、カメラモニタリングシステム(CMS)の評価を行った。本稿では、安心感を醸成するメカニズムについて、これまでの研究事例を紹介する。
<ホットトピックス>アンモニアガスを繰り返し安定に吸着できる細孔性単分子材料
アンモニアは,水素原子を高い重量密度,体積密度で含むことから,水素キャリアの第一候補として注目されている.そのため,アンモニアを安定に繰り返し吸脱着できる材料が求められている。細孔性高分子材料がしばしばアンモニア吸着材料として利用されるが,アンモニアの高い反応性のために,繰り返し安定にアンモニアを吸着することは未だに難しい課題である。そこで我々は,高い化学安定性を有するCO2H基で内部修飾されたオリゴフェニレン1aを新規アンモニア吸着として利用することを提案し調査を行った。これは単分子型の新規アンモニア吸着材であり,アンモニア吸着挙動の調査の結果をその利点とともに述べる.
<ホットトピックス>カーボンニュートラルに向けた日本製鉄の取組みと今後の展望
スチールは豊富であること、リサイクル可能であること、そして製品ごとのCO2排出量が少ないことから持続可能な材料であるが、全体的なCO2排出量はかなり多い。2050年までにカーボンニュートラルを達成するためには、鉱石ベースの金属(OBM)生産プロセスの脱炭素化が不可欠である。新日鉄はカーボンニュートラルに向けたビジョンを発表し、高炉での水素還元や水素ベースの直接還元鉄生産など、画期的な技術を開発・導入している。さらに、マスバランス方式を使用したグリーンスチールや、原材料から廃棄までのライフサイクル全体を通じてCO2排出を削減する高性能製品およびソリューションを含む環境ブランド「NSCarbolex」を立ち上げた。
<ホットトピックス>MBD・CAEソリューションとAI技術の取組み
本稿では,MBD・CAEソリューションにおける深層学習活用に焦点を当て,AI技術を紹介する.
深層学習により,時系列・画像・メッシュ情報の扱いが可能となり,MBDの普及促進が期待できる.
また,大規模言語モデルとの統合による自動設計の展望により,真のDX実現に不可欠な技術として期待される.
<スポットライト>伝送速度50 Gbps,車載光通信方式の実証実験に成功
<標準化レポート>自動車騒音に係わる国際標準化活動の報告
<学生フォーミュラの日々 そして今>かけがえのない経験
<学自研活動レポート>札幌モビリティショー2024 における活動
<学自研活動レポート>学自研活動と学生の自動車技術の進歩について
<みんなのモーターサイクル工学講座>単気筒エンジンの振動