次世代モビリティデザイン
Next-generation Mobility Design

100年に1度といわれる技術革新に直面している自動車業界。車の開発者は、単なる移動手段ではなく乗る人に感動を提供する矜持を変わらず持ち続け、革新技術に相応しいスタイルとスペックを目指しています。 本号では、来るべき次世代モビリティにはどのようなデザインが実現されるのか、最新のデザイン情報を特集しました。是非ご覧ください。

このページについて

  • 本ページでは、会誌特集記事の抄録をご覧になれます。
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自動車新時代のカーデザイン

エネルギー改革期を迎え、消費者の自動車に対する価値観が急速に変化する中で、新たな時代を迎えた自動車開発におけるカーデザインのスタンスについて総括的に捉える。

次世代自動車技術とインタフェースデザインの進化

本稿では、次世代自動車技術とインタフェースデザインの進化について述べる。まず、東北芸術工科大学と自動車メーカーの産学共創プロジェクトを紹介する。次に自動車技術の進歩とインタフェースを考える上で人の感性が及ぼす影響を述べる。最後にその事例としてカード型スクリーンを用いた映像投影システムの紹介をする。

Honda eのデザイン開発

Honda eは、ホンダ初の量産電気自動車である。我々は、近未来のシームレスな生活を想定しながら、街なかで一番使いやすいコンパクトなクルマを目指した。そのデザインの考え方は,先進技術が優しいパートナーになるように「Affinity and Modern」とし、それを「お客様の体験価値」の観点から具現化したのである。

MAZDA MX-30のデザインコンセプトと共創

現代のクルマ作りは高度に専業化し分業化され、関係者が同じビジョンを描きながら一台のクルマを作り上げると言うのは難しくなっている。マツダの電動化技術のリーディングモデルとして開発されたMX-30のデザインコンセプトワークを通して、その過程で行われたマツダの「共創」の一端をお伝えする。

コンセプトカーMoeyeが提供する新たな移動体験と価値

京セラはコンセプトカー「モアイ」を開発し、2020年9月に発表した。自動運転化が進み、近い将来、車や移動の価値が変わると考えている。そんな来たる世界に向けて京セラが考える新たな移動体験をモアイで実現した。デザインコンセプトを「時間の超越」としたモアイのデザインと室内に搭載された様々な機能について紹介する。

自動車ランプデザインの未来

これまでの10年で、自動車ランプのデザインはLED化技術の進展により大きく変化を遂げてきた。これからの10年は、CASE概念が実現される革新の時代を迎えると言われている。これらの自動車進化に伴う照明の新たな価値創出という課題に対して、その取組みについてをデザイナーの視点で解説する。

安心につながる人間中心の表示系UX

本稿では、 コックピットの表示系の最適な情報配置を検討するため、 人間中心のアプローチで実施したVOC調査と視線計測実験の内容を紹介する。 さらに、 人間中心の設計の概念を基にデンソーが開発に取り組む「Pillar to Pillar Display」がクルマの安心にどう貢献するかを説明する。

情報コミュニケーションとデザインを両立する次世代加飾パネル

DNPはシームレスで快適な車内空間を実現する次世代加飾パネルを開発。特徴は、表示したい時にディスプレイや操作スイッチの映像や文字をカラーシフトなく表示できる。触覚を付与する検討も開始しており、可能性も見えてきた。 将来的に、自動車の室内空間だけでなく、住宅、家電産業など、様々なシーンで展開が期待される。

デジタルコックピット化への技術

自動車メーカーは未来の自動車をより安全、スマート、環境課題に対応したエネルギー効率の良いものにするために努力されているが、新たなアプリケーションや機能を実現するために必要とされるECU(電子機器)の数は増加の一途をたどり、電子システムも複雑化する一方である。また、これらECU間の接続に要するケーブルハーネスの重量とコストも増加している。自動車メーカーにとっての問題は、この重量増加が車両のエネルギー効率を低下させてしまうことである。このような時流の中、自動車メーカーの望む先進機能のインフォテイメントシステムの提供と各国政府が課す環境課題の対応とのバランスをとる必要があり、既存のケーブルハーネスの重量を減らすことがエネルギー効率における重要な改善となるはずである。

GUIデザインの変遷とVRを用いたユーザインターフェース開発

車両におけるスピードメーターなどのアナログ計器はデジタル化により大きく変わる。これまでのGUIデザインの役割の変化と、車に纏わる様々な技術の向上に伴うこれからのGUIデザインの在り方について述べる。

<HOT Topics>ハリセンボンをヒントに耐久性と柔軟性に優れた超撥水性材料を開発

超疎水性材料は、防汚、防氷などの潜在的な用途により、注目を集めている。鍵となるのは、マイクロ/ナノスケールの凹凸表面である。しかしながら、そのような微細構造は、外力により容易に壊れやすいという問題が存在する。本稿では、ハリセンボンの骨格をヒントに開発した、耐久性のある超疎水性材料について概説する。

<HOT Topics>メートルの定義の改定がもたらした光周波数コムの開発の歴史と想定を超えた発展

光周波数コム技術は精密な光周波数計測手段として誕生して革命的進展をもたらし異例の早さでノーベル賞受賞につながった。しかし、その後も、当初の予想を超えて広範な科学技術に恩恵をもたらし続けている。その歴史と、最近の新しい進展について解説する。

<HOT Topics>エンジンノッキングのレベル判定自動化システムの開発

従来、熟練したエキスパートが実施しているノッキングのレベル判定作業を機械が判定を行う「ノッキング音レベル判定システム」に置き換えことができた。このレベル判定システムは、マイクからノッキング音を収録し、音データの前処理を実施した後、教師あり機械学習モデルを用いてレベル判定を自動的に行い、社内で定められているレベル基準を表示させるものである。このシステムは、エンジン開発の客観的定量評価と作業時間短縮、さらにはエンジン適合の自動化に貢献できる。

<HOT Topics>感染症を予防する流体工学ワクチン

咳などにより患者から発せられたウイルスを含んだ飛沫が被感染者へ届かないよう、室内気流を制御することによりその感染を防ぐ「流体工学ワクチン」について、その基本的な考え方を解説する。また自動車内における感染リスクや車内への本ワクチンの適用、および今後の開発の進め方についても併せて記述する。

<HOT Topics>ドライブレコーダを用いた四輪車対自転車の出会い頭事故の分析

四輪車対自転車の出会い頭事故について、ドライブレコーダ、ドライビングシミュレータをもとにドライバ応答を検討した。自転車が現れた時のTTCが、ブレーキ反応時間と制動時間の和よりも小さければ衝突が発生した。事故再現によると、衝突被害軽減ブレーキは自転車の飛び出しによるものについては有効性が限定されていた。

<HOT Topics>光無線給電応用向けペロブスカイト太陽電池の開発

光無線給電システムの高効率化を目指してワイドギャップなペロブスカイト太陽電池を開発した。また、リチウム化合物で塗布前処理をすることでペロブスカイト層の膜質が向上することを見出した。その結果、疑似太陽光下で非常に高い開放電圧1.41Vを達成し、青色LEDを用いた単色光変換効率として21.6%を達成した。

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