継続的な能力開発の実施とCPD履歴の蓄積

自己研鑽と目標

(1)会員の方々は、既に継続能力開発を実施されています

本会が提案する ≪技術者能力開発支援≫ とは?
継続能力開発・自己研鑽・CPD項目・目標・エンジニアレベル… このようなキーワードを織り交ぜて、Q&A形式でご説明をさせていただきます。

継続能力開発とはなんですか?

本会会員が、自主的かつ継続して、自動車にかかわる知識や技術を習得するなど、技術者としての資質の維持向上を図り、自己研鑽を行うことをいいます。
本会では、この継続能力開発を CPD《Continuing Professional Development》とも呼んでいます。
継続能力開発は、身近なところに多くの活動対象がありますので、たいへん取り組みやすいことも特徴です。
例えば、本会の春季大会で学術講演会を聴講した、会誌を購読している、企業内での研修に参加した…などです。

技術者能力開発支援システムで何ができるのか教えてください

  • 本会主催のイベントに参加した、本会が発行する書籍に執筆した…など、そのような活動履歴を本会が登録し、本会ウェブサイトでご覧いただけるようにしました。
  • 会員本人が企業や大学などでの実務経験を記録できるようにし、包括的な活動の履歴を本会データベースに蓄積、その継続能力開発の進捗をいつでも閲覧することができるようになりました。
  • これらの継続能力開発の目標となるべく、その技術や経験の習熟レベルに応じて「自動車エンジニアレベル」の認定を行います。

具体的に何から始めればいいのか教えてください

春季大会を聴講した、シンポジウムで講演した、論文投稿した、委員会活動に参加した…など、すべてが継続能力開発(CPD)のための活動項目となっています。
本会では、会員の継続能力開発の手助けとなるよう、多くのCPD活動をご用意しています。
また、本会が主催する活動以外でも、企業での研修活動や特許関係、他学協会での活動など、CPD項目に指定されているものが多数あります。
詳細につきましては、継続能力開発(CPD)プログラム実施要領、CPD実施例、CPD項目一覧表をご覧ください。

(2)本会が提供する多くのCPD活動(CPD項目)

本会は、会員が自己研鑽するための、多くのCPD活動の場を提供します。それらの活動は、活動形態により分類され、その対象となる活動名称をCPD項目といいます。

CPD項目の構成

CPD項目は次の構成になっています。
  1. 本会が活動対象を指定したCPD活動(CPD項目1)
    • 春季大会の参加登録や講演発表など、対象を特定した活動です。
    • 自動登録履歴 を中心に構成されています。
  2. その他のCPD活動(CPD項目2)
    • 1. 以外のCPD活動です。
    • すべて 自主記録履歴 で構成されています。

CPD項目一覧表

会員の方々が、実際のCPD活動をする上で、一番多くご覧いただく表です。
本会本部主催活動に参加することが多い方や、自動登録履歴を中心に閲覧されたい方に便利です。
上記(2)1.のCPD項目1のみ掲載しています。
上記(2)1.2.を含む、本会のCPD項目全体をご覧頂くことができます。
自主記録をされる方で、その詳細な内容をご覧頂く場合はこちらをご利用ください。

CPDポイント

各CPD項目は、それを実施した時にCPDポイントが付与されます。
CPDポイントは、CPD項目の達成に費やした時間(CPD単位時間)やその難易度を勘案して設定しています。1年間に50CPDポイントを目安とし、3年間で100CPDポイント以上の継続的に能力開発を行うことが望まれています。

CPD実施例

具体的なCPD項目の実施例を紹介いたします。

春季大会で学術講演会を聴講し、自動車技術展を見学した
1.春季大会の総合受付で参加登録をされた時、受付係員または最寄りのバーコードリーダ設置場所(設置がある場合のみ)で、会員証バーコードの読み取りを行った場合、履歴が登録されます。
CPD形態 参加学習型
CPD項目 春・夏・秋大会における学術講演会等の聴講
イベント名 春季大会 学術講演会【2006】
参加形態・役職 聴講・参加
ポイントと記録方法
  • 総合受付での参加登録で1日6CPDポイントが加算されます。 ≪自動登録履歴≫
  • 2日間聴講した場合は、2日目の履歴をマイメニューで自主で記録することができます。1日6CPDポイントと必要事項を記録してください。 ≪自主記録履歴≫
2.自動車技術展(人とくるまのテクノロジー展)を見学した場合、自主で履歴を記録することができます。
CPD形態 参加学習型
CPD項目 自動車技術展・見学会への参加
イベント名 春季大会自動車技術展【2006】
参加形態・役職 聴講・参加
ポイントと記録方法
  • マイメニューで、1日4CPDポイントを自主記録することができます。 ≪自動登録履歴≫
  • 1日4時間を超過して見学した場合、超過部分のCPDポイントも自主記録できます。
秋季大会学術講演会で講演発表し、共著で学術講演会前刷集を執筆した
1.実際に講演発表を行った方の、口頭発表の履歴が登録されます。
CPD形態 情報提供型
CPD項目 春・夏・秋大会における学術講演会での口頭発表
イベント名 秋季大会 学術講演会【2006】
参加形態・役職 講演者・講師
ポイントと記録方法
  • 1発表3CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
2.学術講演会前刷集に共著で執筆された方の履歴が登録されます。
CPD形態 情報提供型
CPD項目 春・夏・秋大会における学術講演会前刷集の共同執筆者
イベント名 春季大会自動車技術展【2006】
参加形態・役職 共同執筆者
ポイントと記録方法
  • 共同執筆者は1件5CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
    ※著者が複数名の場合は、すべての方を共同執筆者とします。
  • 著者が1名の場合は、主著者として1件10CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
シンポジウムで講演を行った〈講師〉
本会委員会企画のシンポジウムで、講演を行った方(講師)の履歴が登録されます。
CPD形態 情報提供型
CPD項目 本会委員会企画のシンポジウムの講師
イベント名 シンポジウム****【2006】
参加形態・役職 講演者・講師
ポイントと記録方法
  • 1講演(1時間)5CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
  • 1講演1時間を超過した場合、超過部分のCPDポイントは自主記録できます。
「自動車技術会論文集」〈校閲あり〉に主著者としての論文投稿した
本会発行の「自動車技術会論文集」へ投稿し、論文校閲を経て掲載が決定した場合、履歴として登録されます。
CPD形態 情報提供型
CPD項目 自動車技術会論文集〈校閲あり〉の主著者
イベント名 自動車技術会論文集****【2006】
参加形態・役職 主著者
ポイントと記録方法
  • 1論文20CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
  • 共著者・連名者として執筆した場合は10CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
本会主催の委員会組織に委員として委嘱され、委員会活動に参画した
本会が主催する、運営・企画組織である会議、またはその傘下の委員会委員として委嘱された場合、履歴として登録されます。
CPD形態 技術協力型
CPD項目 委員
イベント名 ******委員会【2005】
参加形態・役職 委員
ポイントと記録方法
  • 20CPDポイント/年で加点されます。2年間活動された場合は40CPDポイントとなります。 ≪自動登録履歴≫
  • 議長、委員長、幹事などは、40CPDポイント/年が加点されます。
自動車技術会賞を受賞した
「論文賞」「技術開発賞」など自動車技術会賞を授賞された方は、履歴として登録されます。
CPD形態 実務・経験型
CPD項目 自動車技術会賞の授賞
イベント名 自動車技術会賞【2006】
参加形態・役職 受賞者
ポイントと記録方法
  • 1授賞20CPDポイントが加点されます。 ≪自動登録履歴≫
本会支部主催の見学会・講演会などに参加した
本部主催のCPD項目に準じて、履歴を自主記録することができます。支部イベントも、バーコードリーダーなどを利用した、自動登録への移行を進めています。
例えば、支部主催の講習会に参加された場合、講習会の参加履歴として記録することができます。
CPD形態 参加学習型
CPD項目 自動車工学基礎講座の受講
イベント名 *****講習会【2006】
参加形態・役職 聴講・参加
ポイントと記録方法
  • マイメニューで1日6CPDポイントを記録できます。 ≪自主記録履歴≫
  • 1日6時間を超過した場合、超過部分のCPDポイントは自主記録できます。
学生会員として支部学自研活動に参加した
本会支部の学生自動車研究会に参加し、運営委員会の委員、講演会で発表、見学会に参加、全日本学生フォーミュラ大会にチームメンバーとして参加したなどの活動を履歴として記録することができます。
CPD形態 学生活動
CPD項目 全日本学生フォーミュラ活動
イベント名 全日本学生フォーミュラ活動【2006】
参加形態・役職 聴講・参加
ポイントと記録方法
  • マイメニューで自主記録できます。 ≪自主記録履歴≫
  • 1大会20CPDポイント、その他必要事項を記録してください。
企業内の研修に参加した、または指導を行った
企業内で新人向けの研修会に参加した、または講師を行った場合、自主記録することができます。 例えば、講師を行った場合は次のとおりです。
CPD形態 実務・経験型
CPD項目 企業内指導
イベント名 新人向け振動騒音研修会【2006】
参加形態・役職 講演者・講師
ポイントと記録方法
  • マイメニューで自主記録できます。 ≪自主記録履歴≫
  • 1件5CPDポイント、その他必要事項を記録してください。
  • 研修会に参加した場合、1件1CPDポイントを記録できます。
特許を出願、登録した
特許を出願、登録した場合、自主記録することができます。
例えば、特許を出願した場合は次のとおりです。
CPD形態 実務・経験型
CPD項目 特許取得
イベント名 *******(特許出願)【2006】
参加形態・役職 特許出願
ポイントと記録方法
  • マイメニューで、1件につき出願で3、登録で2CPDポイントが自主記録できます。 ≪自主記録履歴≫
他学協会で、本会主催の活動に準じる活動を行った
他学協会での活動も、本会CPD項目に相当する活動は、履歴として記録することができます。
例えば、他学会の年次大会を聴講した場合、次の通りとなります。
CPD形態 参加学習型(本会CPD項目に相当するものとして)
CPD項目 春・秋大会における学術講演会などの聴講
イベント名 ******学会年次大会【2006】
参加形態・役職 聴講・参加
ポイントと記録方法
  • マイメニューで自主記録できます。 ≪自主記録履歴≫
  • 1日6CPDポイント、その他必要事項を記録してください。
  • 1日6時間を超過した場合、超過部分のCPDポイントは自主記録できます。